博物館


場所

『学びの館 旧隈本邸 石橋忍月文学資料館』

(博物館相当施設)


通称(一般的な呼び名): 学びの館

歴史資料館・歴史民俗資料館(公立)

福岡県南筑後教育事務所管内


とされている。



種別: 公立博物館相当施設

設置者は、福岡県八女市。

( 八女市教育委員会 文化振興課

834-8585 福岡県八女市本町647

              TEL 0943-23-1982  )

館種別では、(歴史民俗)資料館となる。


一括して『学びの館』と称される複合建造物群である。

敷地は旧家・旧隈本家の地所であった。

敷地内に、

①収蔵文化財展示場

②石橋忍月文学資料館

③旧隈本家住宅(福岡県指定有形文化財建造物)

が入る。


設立目的・活動方針: 近年、文化財の公開と活用を積極的に推進していく動きが高まるなか、適切な保存と管理が求められています。このことを踏まえ、町(福岡県八女市黒木町)に縁りのある古文書などの歴史的史料を収集し、良好な状態で保存・公開する施設として建設されたものです。(リーフレットより)


立地場所:

834-1221 福岡県八女市黒木町今1053

TEL) 0943-42-1982


動線:(見取り図)

スクリーンショット (567)

時間があれば、学芸員に案内してもらえる。順路的には、③→②→①となる。

では、明治から戦前までの、当時の名家の暮らしが見学できる。福岡県指定有形文化財として、当時の贅沢な名家の造りを見る事ができる。(一枚板の扉や、継ぎ目のない廊下、継ぎ目のない梁、吹き抜けの台所、上質柿の木の座敷など・・・説明を受けることが出来る。)

2階は、寺子屋(黒木塾)として使われた部屋と、借景を利用した広間(現在・展示エリア)がある。

は、文学者・石橋忍月(森鴎外『舞姫』主人公を意志薄弱と批判した。文学者・山本健吉は息子)に関する資料展示である。

は、この町(八女市黒木町)の太古から南北朝時代、そして秀吉の治政時代から江戸期までの遺物・書面資料などを展示している。それらによれば、黒木は、人工的に造られた町だったことが分かる。郷土である八女・黒木は、秀吉の時代に、産業(農産物や林業)資源を取り、都市の方へ流すために人工的に植民がなされた町だと言われているらしい。それを示す古文書も見つかっている。人工的に3つの用水路を造り、町をつくった。そこに町民文化が生まれたという。また、植民以前からあった今村という村と合体して、江戸時代を過ごしたらしい。今村では、アジア、おそらくベトナムから伝わった可能性のある焼き物工場が盛況であったという。かつて、いわゆる日本における天下統一以前には、猫尾城となづけられた城があり、城主が存在していたそうだ。その城の復元予想図を見ることもできる


*かつては隈本家の邸宅であり、庭と池を備えており、それらをゆっくり見ることも出来る。


利用者は、自分で好きなように見て回ることも、学芸員とともに説明を受けながら見ることも可能。地域の小学校の社会科見学なども受け入れている。敷地が広く、動線としても、動きやすい広さが確保されているので、ストレスフリーな見学が可能。民俗学的な資料とともに、過去の日本の町の成り立ちや明治~戦前の生活をものを通して知ることが出来る。それらと、当時の文学資料を照らし合わせることで、時代と文学という繋がりを体験することが出来る施設である。