カテゴリ: TAKAKURA日記

第一作 『MASK TRIP』 directed by Jownmakc (c)2013

Best Sci-Fi at Mexico Film Festival 2013




外宇宙から来た『仮面』があった。 その『仮面』は、邪悪なイーブル・スピリットを宿して居た。 『仮面』を被った人間は、自分自身を失って、支配の過激な欲望に駆られるのだ。 それは、・・・その者は、もはや人間ではない! だが、覚醒剤・麻薬を用いて進軍し、強盗軍隊と呼ばれもした悪名高きナチ軍と同様に、急進の後、急激なダウナーとなってしまうのだ、その者は・・・。 この事を、米国FBIの極秘・特別インベスティゲーション・ディビジョンは察知していた。 この部門は、国外にも幾つかの拠点を持って、捜査していた。多くの捜査資料は『X』と呼ばれる、ハイパー・クラウド・フォルダに収められている! アジア・超シティ、そこにも、FBIアジアと呼ばれる機関が存在する。 『仮面』は、この超シティでも、勢力拡大を始めており、イーブル・ディメンションという犯罪組織を形成しつつあった。FBIアジアは此れを懸念し、新捜査官を探していた。 FBIアジア・ストラテジック・リーダーの、ジュゼッペ・ドロンは、サウスアジア射撃大会のグランプリをスカウトし、彼にコードネーム『G-X』を与えて、『仮面の男』率いるイーブル・ディメンション犯罪組織に立ち向かう専門職としたのだった。 『G-X』にはフューチャー・ショッカーという、衝撃波でエネミーを倒すハイパーウエポンが与えられた。 G-Xは、持ち前の射撃の腕で、普通では使いこなせないFS(フューチャー・ショッカー)をなんなく使った。まず、アジア・超シティの銀行を強盗し、スーパーダイヤモンドを奪ってヒマラヤに潜伏していたイーブル・ディメンションの一味を倒した。 G-Xには、ハイパー改造・HONDA-Z専用車が与えられたが、彼自身は此のビジネスに疲れを感じていた。 或る日、G-Xは『辞職願』を出し、ひとり、南フランス・マルセイユへと消えた・・・・・。 ジュゼッペは、G-Xのあとを追うが、イーブル・ディメンションが差し向けたチャイサー攻撃ロボットから、攻撃される羽目に。 マルセイユを逃げるジュゼッペ。 G-Xは、一体どこなのか? 実は、飛行機でやって来たジュゼッペは、舟で移動していたG-Xを追い越してしまっていたようだ。つまり、・・・まだG-Xはマルセイユに着いていなかった! チェイサーは執拗にG-Xを追いかける! そこへ、FBIアジアからの援軍、AI搭載HONDAマッキーナ・カスタムがやって来た。 チェイサーは破壊された。 しばらくして、G-Xがマルセイユへ上陸した。 ジュゼッペはすぐに、G-Xに会い、FBIアジアに戻るように言うのだった。 G-Xは其れを承諾するが、いきなり、『仮面の男』(宇宙からの邪悪な『仮面』を被り、世界支配を目論む)の香港進撃が始まった。 その後、香港でプレジデントと会食をしていたジュゼッペの元に連絡が入る。ジュゼッペのアシスタントをしてくれていた『U』と呼ばれる女が『仮面の男』率いるイーブル・ディメンションに捕まってしまったようだ。 G-Xは、フレンチ・フリーダム・ネイビーと共に、イーブル・ディメンションを倒すべく、彼らの本拠地に乗りこむのだった。 G-Xは、そして『仮面の男』を倒し、『U』救出に成功した。 『仮面』は秘密裏に国連が管理する、ハイパーストレージに保管された・・・。 ロンドン(英国)、・・・。 国際文化の中心地の1つである、その都市に、『蔵鷹』は居た。 蔵鷹は、国際的な考古学者だ。近年はロンドンに住み、情報収集をしている。 ビクトリア駅近くで生活しているのだ。 そこへネットを介して1つの情報が入った。 国連が管理していたスイスのストレージから、あの『仮面』が何者かによって盗まれたのだ! 『ギャルソン』と呼ばれる男らの活躍で、一時は『仮面』の野望を止めたのだが、その後、中東辺りで『仮面』は行方不明になってしまった。 『仮面』は、それ自身が、宇宙的邪悪さを持っている。これは、或る人物と合体することによって、地上を支配しようとする特性があるのだ! そして、蔵鷹が調査に入ったときには、すでに『仮面』は『或る人物』と合体していた・・・・・。 『仮面』は軍隊を組織し、イーブル・ディメンションを操り、その資金源とするべく世界的秘宝『37人天使図』の在り処を探索していた。 蔵鷹は、自身がCEOを務める『蔵財団』の情報網から、この事件をある程度、把握していた。 *『仮面の男』は、イーブル・ディメンション犯罪組織を操っている事。 *『仮面の男』は、『37人天使図』を欲している事。 *『37人天使図』は、インドに在る事。 蔵鷹は或る日、秘密裏にアンバサダー・ジョッシュから、宇宙人が作ったという、ハイパー・デバイス・ヘルメット『ゴルドメット』を受け取った。 そして蔵鷹は、かつて考古学を学んだ師から、謎の『仮面』について学ぶ。 蔵財団での、蔵鷹の直属のアシスタントは、キャミーキャミーと、ミスターミフネだ。 しかし、『仮面の男』&イーブル・ディメンションの魔手はキャミーキャミーにも、すでに及んでいた。 キャミーキャミーは、彼女の恋人を人質に捕られ、蔵鷹の居場所、つまり、『37人天使図』の在り処を『仮面の男』に教えてしまったのだ。 その頃、ミフネを訪ねて来た、カルロス香港という人物が居た。 カルロスの父は、イーブル・ディメンションに騙され、行方不明になったという。カルロスのママは、その救出と、イーブル・ディメンションを倒す戦いに出る事を、息子カルロスに云ったのだった。 蔵財団は、カルロス香港を団員として採用した。 一方、インドで『仮面の男』が差し向けた古代怪獣に遭遇し危機に陥った蔵鷹を救ったのは、ヴァンサン・ジョルジュという少年だった。蔵鷹はグッドラックと共に、前進。 37人天使図が在るという、インドの『天空の天主堂』を目前に、決戦となるのだった。 決戦の相手は、あの『仮面の男』、そして其の参謀。 そこへ、蔵鷹の助っ人としてやってきたは、あのカルロスだった。 カルロスは、香港ミラドールマンション・トレーニングセンターで鍛えたカンフーで、見事、参謀を倒す。 蔵鷹は、仮面の男との銃による対決で苦戦。仮面の男の放った一撃が蔵鷹を倒したかのように見えた。 しかし、・・・・・実は倒れた蔵鷹は、アンドロイドだった。 それは、あの『ゴルドメット』で蔵鷹本人が遠隔操作をしていたものだった!! 驚愕の仮面の男。 蔵鷹は仮面の男に説得する。 そのとき、蔵鷹を護っていた守護天使・大天使の力が働いた。 仮面の男は、良心を取り戻したようだった、・・・彼は『仮面』を脱ぎ捨て、助かった。 仮面は、そして何処かへ消えた。 蔵鷹は、37人天使図を守ったのだ。 蔵鷹はそのアートワークを見るだけで満足した。 そして、インドを去る蔵鷹だった。 バンクーバー あの仮面は、そこに現れた。 欲望に溺れた男は、仮面を手に入れた。 そして、また『仮面の男』は古代怪獣を蘇らせた。バンクーバーの危機! 『仮面』の邪悪さは、癒しこそが、それを無力化するものだった。 蔵鷹の娘エクスは、それを父に聞いていた。 『仮面』を飲み込み、無力化する『ラファエルの箱』。 エクスはそれを使い、古代怪獣と仮面に勝利した。




第二作 
第一章  directed by Jownmakc, starring SHOJI UCHIDA (c)2020

Takakura Omega World : Seg-α 

タカクラ・オメガワールド

<セグメント - α>




世界的考古学者、蔵鷹(TAKA KURA)は、タイムエンペラーと呼ばれる、宇宙からの侵略者と戦い続けていた! 魔界仮面をタイムエンペラーに奪われてはならない、宇宙の法則が狂ってしまうから! 蔵鷹は、タイムエンペラーとの戦いで、魔界仮面は奪還するが、ヤツを取り逃がした。 蔵鷹は、イタリア・フィレンツェで、ミケランジェロが作ったダビデ像がタイムマシンであることを発見した。そして、ボッティチェリの子孫は、蔵鷹に命の壺と名付けられた謎のパワーの玉を渡したのだった。 蔵鷹はタイムマシンに乗り、中世の日本へやってきた。そこで、彼は、宇宙ウサギのバーガスちゃんに出会うのだが、両者ともに異次元を超えて、中世の日本へやってきたため、記憶を失っていた。 そこは想像を超えた時代劇ワールド。 2者は、中世のマナーハウスで、天草四郎に仕える、サムライ・ガール、コニ単に出会う。蔵鷹は魔界仮面を彼女に渡し、悪の手に渡らぬように封印を頼んだ。 だが、時空を超える超未来VRのテクノロジーを持っているタイムエンペラーは、中世アジアの町の破壊を始めていた。 蔵鷹はタイムエンペラーを倒さねば、と決戦の旅へ出た、バーガスバードに乗って。 バーガスバードとは、バーガスちゃんが、中世へやって来てから飼い始めた時空を飛ぶ巨大鳥だ。 ボッティチェリ家に伝わる謎の玉は、蔵鷹に、或るパワーを与えた。 超未来VRにジャンプインして、未来を破壊しようとするタイムエンペラーを追撃するべく、どこからともなく現れたサロゲートアンドロイドKPを、意のままに動かす能力だ。最後の決戦は、ハイパーハイパーFUTURE、・・・リアルとヴァーチャルが交叉する超超未来VRワールドで、となった! 蔵鷹が駆るアンドロイドKPと正面対決のタイムエンペラーも只者ではない・・・、蔵鷹は、全霊を込めて、タイムエンペラーに向かって、ラスト・シューティングを放つのだった!!! ラスト・シューティングは、ヤツの時空自在能力を解除し、侵略者を数万年の古代へと吹っ飛ばすことが出来るのか?! ハイパー時空アドベンチャー、Taka Kura Omega!!  (主演:Shoji Uchida, directed by YOSHIMAX ©2020)


第ニ章  directed by Jownmakc, starring SHOJI UCHIDA (c)2015
Taka Kuta Omega World : SEG-X




蔵鷹は、蔵財団を率いていた。パンダ・コウイチロウも財団に所属し、田中バルトロメオ吉政が柳川地下宮殿に置いたという秘宝を探していた。財団のミシェルは、バーガスちゃんの持ち込んだ古代機械・黄金賢者がタイムマシンであったことを発見。機転を利かせ、それをつかって、マルコポーロの時代にロボットを送り込むことに成功する。田中吉政はローマから来た使者を手厚くもてなしていたことから、ローマの、ハートチャームを持っていた。蔵鷹とパンダは、しかし、そのハートチャームの使用法が分からずにいたのだ。だがモンゴルで蔵鷹は、マルコに出会ったロボットが、マルコが大海を愛していたことを記録したメモを読んだ。蔵鷹は、チャームが地下宮殿へのカギだと直感した・・・。


そして、現在製作中
Takakura Omega ラストエピソード TRAILER

アノヒノセカイ


(c)2021 Jownmakc & LTX

 

浄土真宗とキリスト教


浄土真宗がキリスト教と類似していることは知られている。

それは、親鸞が京都西本願寺に保管されている「世尊布施論」を読んだからと言われている。

この「世尊布施論」は、景教(キリスト教ネストリウス派)の経典なのである。


京都、西本願寺には、親鸞上人も学んだという景教の、『世尊布施論』があります。現在は公開はしていませんが、宝物として保管されています。親鸞上人も、景教の書物を読んでいたのです。この『世尊』とはシャカではなく、イエスのことです。
これは中国で、七世紀に景教徒によって漢語に訳された景教の経典です。それが日本にも持ち込まれていました。内容は、イエスの「山上の垂訓」(マタイの福音書五~七章)等に関するものです。その冒頭の部分を少し現代語訳してみましょう。

「世尊(宇宙の主、イエス)はこう言われた。人に施しをするのであれば、施しをする前に、まず神にそれを捧げ、それからそれを人に捧げなさい。あなたの左手がする施しを、右手に知らせないようにしなさい。あなたの礼拝が、人に見せるためであったり、人に聞かせるためであったりしないように気をつけなさい。…・・
あなたに罪を犯している人がいるなら、その罪をあなたが赦すなら、聖なる方も、あなたの罪を赦して下さいます。…・・あなたの宝を地上にたくわえるのはやめなさい。殺人や強盗に略奪されたり、きず物になったりしてしまいます。あなたの宝は天国にたくわえなさい。そこではこわされることも、失われることもありません。…」

『世尊布施論』はその後、アダムの創造と堕落、イエスの降誕、生涯、教え、さらに基督教的救い等についても述べていきます。こうした『世尊布施論』を、親鸞が何時間もかけて学んだということは、興味深いことです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1335835403

さらに、「終戦直後、進駐軍が、日本全国の宗教調査(銃を突きつけての)その結果、東本願寺には、なんと漢訳「馬太傳」(新約聖書マタイ伝)が宝物として存在する」らしい。
http://ameblo.jp/taizo-bokushi/entry-10002106593.html

こう見てくると、日本には、空海だけではなく、親鸞を通じてもキリスト教の教えが入っていることがわかる。

日本人がもともと契約の民であったとすると、神道だけではなく、仏教としても信仰の残滓が日本には残っていたということではないだろうか。

不思議なことだが、京都綾部を本拠地とする御名を唱える教派の創始者は若狭湾の地区の出身で名字が西村。若狭湾地区に近い吉崎御坊跡は、浄土真宗中興の祖である蓮如上人が比叡山を追われて以後、北陸での布教の中心拠点に選んだ場所である。

浄土教には称名念仏の教えがあり、神の御名を唱えるキリスト教の復活と何らかのつながりがあるのではないだろうか。



私は地元の図書館で過ごし、本にまみれ、ある時、書を離れ旅立った・・・・。

 放蕩の数ヶ月ののち、私は、カナダ・バンクーバー市のブロードウェイ駅から続くコマーシャル・ドライブを歩いていた。コマーシャル・ドライブは、そのインターカルチュラルな佇まいによって、多くの若者たちを惹きつける通りだ。
 私は、小説家という職業にあこがれ、自分流ではあったが、多くの文章を書き、ハイスクールでは、よく友人を読者にして、彼らを楽しませていた。しかし、私の小説を何度かパブリッシング・カンパニー(出版社)に送ってみても、出版に至ることはなかった。私は、文章を書くのと同時に、絵を我流で描いていた。
 私の小説への評価はパッとしなかったが、絵の方がよく売れた。私の父親は、キリスト教の伝道師だったから、私は小さい時から、父親についてゆき、多くの国や地域を旅した。それで、私は複数の言語をいつのまにか身に付けた。私のルーツはフランスであったが、上記の理由から、人生の最初の記憶は、アジアの東に位置するジャポンという国での生活だ。それは、オーサカだった。

 (旅の途上で、この記録を書き記したため、部分的に、私の第一言語である英語での執筆になっている。)

* 英語部分の日本語訳は、英文の後に付く。

Osaka,... the city is the second largest civilized area (megalopolis),
but my family and I was living in "Kanan", the small countryside zone,
which is very near the border between Osaka and Nara-prefecture.
In Japon, the pronunciation of the zone name "Kanan" is like "Canaan",
the name of the land that God promised to give to the descendants of
Abram. My memory is not great, so my knowledge might be a little bit
wrong...
I am a son of a preacher, but I have read the New Testament and only
the first several parts of the Jewish Bible. In Osaka, I learned
spoken Japanese language, so I still do not have troubles in
conversations for living in Japon.
I can say I am good at Japanese.

I wrote I am walking on Commercial Drive. So, I had better write how
I came to this place, Canada.(Vancouver)
I remember that was a year ago...
I was holding my artwork exhibition at a gallery in the small countryside
zone Kanan in Osaka, which could be called my spiritually born place for
many reasons.(There I experienced many joyful things and also hard times.)

 {英文の訳}
 私の居たオーサカというと、ジャポンの第二の巨大都市(メガロポリス)だが、私のファミリーが住んだのは、カナン町という小さな田舎町だった。たしか、カナンというのは、旧約聖書に登場するアブラムに関係する土地の名前と、ジャポンでは同様に発音する。私の記憶は、あいまいだから、違っているかもしれない。私は伝道師の息子だが、聖書は新約と、旧約のはじめの方しか読んでいないのだ。オーサカで、私はジャポンの言葉を覚え、ジャポンでの生活のための会話では、今もこまることはない。むしろ、私はジャポン語が得意だ。

 コマーシャル・ドライブを歩いていると言ったが、私がどのようにカナダにやって来たのかを言っておこうか。1年前の今頃、私は、たまたま、様々な意味での精神的故郷オーサカの田舎町(そこでは、多くの楽しい事、辛い事を経験した)で絵画の個展を開催していた。(上記英文の日訳・了)

 前に言ったように、私のファミリーの事情で、私は本当に多くの場所にいたことがある。
 ジャポン
 サウスコリア
 タイワン
 米国領マリアナ諸島
 ハワイ州
 上海
 香港
 バンコック
 クアラルンプール
 カリフォルニア州
 マイアミ
 シアトル
 メキシコ
 ニューヨーク
 ボストン
 ロンドン
 パリ
 ローマ
 スイス
 チェコ共和国
 アムステルダム
 ベルギー
 ミューニック
 フローレンス
 ・・・そんなところだ。

 その後、フランスの田舎町に移った。
 私は、あまり敬虔とはいえなかったが、時にはジャン・カルバンの教派のチャーチに顔を出していた。田舎町は、人間の伝統から生じた因習がまだ結構あったので、チャーチに行くことで、頭をすっきりさせることができたのだ。「何が見るべきものか」その方向性を再確認できるチャーチだった。
 そこで、私は、一人の日本人に出会ったのだ。彼は、日本にあるカルバンの教派の出身者で、オーサカの巨大エレクトロニクス企業から、フランス支社を設立すべく派遣されてフランスに居たのだ。当然、日常勤務はパリだったが、パリの喧騒を逃れて、その田舎町で、その週末を過ごしていたのだ。
 私が見た彼の印象は、「勇気と希望」だった。彼はそれらのエナジーを放っていた。私が読んだいくつかの本によると、そうしたエナジーを天性的に放つ者がいて、彼らは天性の企業家タレントを持っていることがある。
 礼拝の後、彼は私に、どこかうまいコーヒーを出すカフェはないか、と聞いた。
 そこは田舎だったから、それほど多くのEAT-OUTプレースはなかった。私は、教会の木造の天井を見上げながら、いくつかカフェを思い浮かべた。アーチ型のハリと柱が天井を支えているのが目に入った。そういえば、アジア風のディッシュも用意しているカフェがある、と思い出した。
 私は、そのオーサカからの日本人をそのカフェに連れていった。彼はエスプレッソを、私はチャイティーのラッテをオーダーし、二人とも、"COUSCOUS DE POULET AU CARI"を、その昼のランチにした。
 話しているうちに、二人とも、小さい頃の一時期をオーサカのカナンで過ごしたと分かった。
 人生には偶然というものはない、という賢人がいるが、私はその言葉に時々同意する。
 私たちは、二人ともカナンで生活した経験をきっかけに、多くの話に花が咲いたのだった。
 それが、のちに私に、カナダ・バンクーバー行きをもたらした。彼の名は、ヨシエモン J.S.R.(仮名)といった。ヨシエモンは、ビジネスマン本職であったが、多くのジャポネーゼ・トップ・マネジメントがそうであるが、彼もまた、芸術(美術にも音楽にも)に深く感動する性質だった。
 私は、父がアルバムに保存していたカナンの光景写真をモチーフに、いくつか絵を描いていたので、それらのPHOTOGRAPHSのメモリースティックにSAVEしていたいくつかをヨシエモンに見せた。
 彼は、それらをすぐに気に入り、彼のプロデュースのもと、私はカナンに久々に戻り、個展を開催したというわけだ。
 その個展でヨシエモンの会社のCOOが、かなりの額で会社33周年記念に、私の絵を買ってくれた。
 それで、私は、このコマーシャル・ドライブ(カナダ・バンクーバー市)に辿り着いたってわけなんだ。

 そして、私は、(企業名を明かすことは出来ないが)その企業のCEOであり、創設者のザビアーJ.S.R.(仮名)から、密命を帯びた。ザビアーは、変わり者だった。大企業を動かす人物は、非日常的な妄想に心を遊ばせることを趣味とする者がほとんどと聞くが、ザビアーもまた例外ではなかった。私は、肯定的ファンタジーは、人類にとって大きな宝であると考える人間だが、ザビアーの肯定的ファンタジーは、スケールの大きなものだった。それは、あまりにも大きい。私は、世界を旅し「宇宙人が存在する」という信じられるレポートを作成するという役をもらってしまったのである。その作成のための費用は、ザビアー財団から別会計で支給されたが、その金額をここに書くことは出来ない。それは、ザビアーに許されていないのだ。
 
 2008年8月8日。
 私は、カナダ・バンクーバー市のコマーシャル・ドライブ通りで出会った、とある女性(?)Rとともに、ロッキー・マウンテニア鉄道が有するウィスラー・マウンテニア・トレインに乗って、ウィスラー山にやってきた。私は、躊躇したのだが、Rは私を同室に泊めた。ヒルトン・ウィスラー・リゾートの1室だった。実は、トレイン・トリップについては全て、何故かRが出費してくれたのだ。ヒルトンに泊まると聞いて、私はロビーでパリスは居ないかと、キョロキョロした。(パリス・ヒルトンは、おそらく無料でヒルトンに宿泊できるのでは、と思った。)
 部屋に入るとすぐに、Rはシャワーを浴びると言い、バスルームに入った。それほど汗をかくような気候ではなかったので、私は、Rはすごく綺麗好きなのだ、と思った。
 Rがバスルームに入ったので、私はTVをつけた。くしくも今日は8月8日、どうやら、北京オリンピックがスタートしたようだ。開会式の映像が流れていた。世界の目がアジアに向けられている今、私は北米にいた。そういうことは、私の人生にはよくある。
 私は、先程、ホテルにチェックインする前に、ビレッジ・マーケットで買ったものを室内のテーブルに並べ、眺めていた。
 インスタントのパドタイ・ヌードル。
 ミスター・ヌードルズ(ベジタブル味)。
 青林檎。
 たしかトンプソンツインズという名の葡萄。
 パリス・トースト。
 ウィスラーの水。
 ハンガリアン・サラミ(アジアのヌードルによく合う)。
 オレンジジュース(ビタミンの補給が大切)。
 ミルクコーヒー。
 ヘインズのトマトジュース。
 
 時間が経った。
 私は眠ってしまっていた。

 私が目を覚ますと、目の前に、Rの光り輝く身体が見えた。

 私は、Rの光に包まれた。
 次の瞬間、私は、ウィスラーの頂きの見える場所にいた。
 側に巨大なシャトーが見えた。
 そして次の瞬間、私は、そのシャトーの中にいた。

 シャトーは、空に浮かんだ。
 シャトーが1つ消えても、この広大なウィスラーで気にする者はいない。
 ウィスラーの連なる峰を背景に、空を飛ぶシャトー、きっと絵になる風景だ。

 Rは宇宙人だったのである。

 私は、そのシャトーで、しばらく銀河を旅したような気がする。

 しかし、私は、気が遠くなり、再び目を覚ますと、ホテルのベッドに1人横たわっていた・・・。
 これは、壮大な旅路の予兆だったのだ。そして出会いの予兆だった。

 1998年に、バンクーバーは映画産業が注目され始め、その年は空前の宇宙人ブームだった。当時、『Xファイル』なるTVシリーズが大ヒットしていた。これは、バンクーバーで撮影された。(バンクーバーは、ハリウッド・ノースとも呼ばれ、北米第3の映画シティである。)その影響で、当時の旅行者は、バンクーバーの街を歩くと、本当にエイリアン・アブダクションが起こるのでは、とさえ思った。(シリーズでは、劇中舞台はワシントンDCとなっているが、多くの観客は、それがバンクーバーで撮影されていることを知っていた。)
 私は、これをきっかけに、世界旅行をスタートすることになった。私は、富豪ザビアーにだけは、より多くの真実を語らねばならない。彼は、単にお金を出すだけでは、私のプライドが傷つくだろう、と私の絵を買ってくれもした。それが、つまりは、世界旅行の資金になっているのだ。資金は、世界中のほとんどの地域で引き出せるシティバンクに入れておいた。ザビアーは、『Xファイル』と本当の宇宙人の存在の、何かの接点がバンクーバーにある、と彼の独特の嗅覚で察知したのだ。それは、現実のものとなった。

 資金の受け渡しの契約のため、ザビアーJ.S.R.と最終面接をする日のことだった。
 ザビアーの執務室のドアを開けると、俳優のマウント・サイドが居た。ザビアーは南半球をミスター・サイドに、北半球を私に任せた。ミスター・サイドも資金提供を受けていたが、それで、彼はザビアーがプロデュースする映画シリーズに出演することになっているのだそうだ。ザビアーがどんな映画をプロデュースしようとしているのか知らないが、彼は、一般的にまだ知られていない事実を知りたい性格の男なのだ。

 私には、これまで地球人は、多くの宇宙人たちに出会ってきているということが分かってきた。

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