彼は頷いた。
 ギャルソンKDG三船、・・・私が10歳の頃のクラスメートだった。

 或る日、彼は別の国へと引っ越して行った・・・。

 私は彼に言う。
「たしか、君はフランス系アメリカ人だったよね。君との思い出は、よく一緒に登校したことだ・・・。君のママは、朝、僕が君を迎えに行ったとき、寒い日にはいつも僕にホット・ミロをつくってくれた。」

 ギャルソンは答える。
「ああ、そうだったよね。だけど、うちの家族は、あの年の終りに密かに海外へ引っ越した。お別れ会とかする時間も無かったね・・・。今は話せるけど、僕の父はアメリカ連邦警察FBIのアジア支部に居たんだよ。それで、ああいう形になった。」

 私は聞く。
「それで、・・・・・君は戻って来たのか?」

 ギャルソンは言う。
「そうだ。この町は変わってるからね。アーティストの僕には合うんだ。今は永住権を取ってツリーハウスに住んでいる。」

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