この土地には、何故かブリテン島のカントリーサイドを流れているような川が幾つかある。
 少女は、そんな川のひとつで、何かをウォッシュしている。
 歳の頃は、我々の子供ぐらいの年齢だろうか・・・。少女はちらと、こちらを向いた。
 十歳位の子供の顔だ。そう思った。だが其の瞬間、ザザッと彼女の顔にブロックノイズのようなものが見えた。そして次の一瞬、一秒程だろうか、彼女の顔が人間のそれと違う、何かに見えたのだ。

 その顔は宇宙人特集テレビ番組に出て来るような、そう、『リトルグレイ』と呼ばれるアレ、つまり私には地球外からのエイリアンにしか見えなかったのだ。なのに私は驚愕という程に驚いたわけではない。
 この町、ブラックウッドに何らかのエイリアンが暮らして居るって事は、エレメンタリースクール時代から感じていた。

 当時のスチューデントらの噂話では、学校のそばの中華拉麺店の店主はあの日本が誇る国際俳優・高倉健に似ていたけれども、ほんとうは宇宙人{SPACE-MAN}だと云われていた。
 そんなある日「これが店主の正体だ」と、ひとりの友人が私にイラストを描いてくれた。

120158871_2580565808940745_1210782029780470656_o