そうは言っても、日本中にブラックウッドみたいな町は無数にあるはずだ。
 そんなに特別だったわけではない。
 八十年代には、どこかアメリカの田舎町を思わせるジャパニーズタウンは多くあった。GHQのオキュペーション(占領期)は日本のアメリカ化を促したからだ。
 現在、世界に覇権を持った、ジャパニーズカーとジャパニーズアニメだが、車文化とアニメ文化は戦後にUSAからもたらされたテクノロジー&カルチャーのジャパナイズ版だ。忘れがちだが。

 田舎生活にも、それらは八十年代にはすでに国産文化のように浸透していた。その情報は当時、ブック&サウンドで我々の生活に入って来ていた。
 だが、当時の田舎では情報源が非常に少なく、我々は貪るようにブックショップとサウンドショップに出入りした。

 それでエレメンタリースクールは、噂(ゴシップ)の宝庫だった。そこでスチューデントが話すことは、あることないこと様々。あの有名なフロリダ州のタブロイド『ウィークリー・ワールドニュース』も真っ青。

 だが、親戚の子らの話を聞いていると、今のスチューデントも同じらしい。

 レン、リアラ、ユーイ、カイ、ミライ、タイチー、・・・あの頃ゴシップトークに夢中だった友の記憶が頭を過った。

 ふと、パジェロミニから外を見た。

 川があった。

 綺麗な小川だ。

 川で衣類をウォッシュしている少女が居る!